和歌山の梅が世界農業遺産って、そんなに凄いの?

「みなべ・田辺の梅システム」って聞いて、「ああ、新しいITシステムか何かかな」って最初思った僕は、相当センスがないと思う。

でも調べてみたら、これが予想を遥かに超える話だった。まさか、和歌山の梅農家が400年間やってきたことが、国連の機関に「世界レベルだね」って認定されてるなんて。想像してみて欲しい。毎朝、同じように梅の木の手入れをしているおじいちゃんが、実は世界に誇る農業システムの担い手だったという事実を。

そんなワケで今回は、この「みなべ・田辺の梅システム」について、僕なりに調べてみた話をしようと思う。まあ、仕事も恋愛もパッとしない僕が、他人の梅の話に夢中になってる時点で、何かがおかしいんだけど。

世界農業遺産って、想像以上に本格的だった

最初は「世界遺産の農業版」くらいに思ってたんだ。でも、これが国連食糧農業機関(FAO)という、れっきとした国際機関が認定する制度だと知って、ちょっと驚いた。2015年12月15日、和歌山県のみなべ町と田辺市を中心とした地域が、世界農業遺産に認定されたそうだ。

そして、ここからが面白い。この地域、実は農業に向かない土地なんだという。養分に乏しい礫質の斜面地で、「普通なら農業なんて無理だろ」って場所らしい。でも、そこに梅を植えて、周りに薪炭林を残すことで、水源涵養や土砂崩落を防いでいる。しかも、その薪炭林から作られるのが「紀州備長炭」という、最高級の炭だ。

いや、これって要するに「逆転の発想」だよな。ダメな土地を、逆にそれを活かす方法を見つけて、400年間続けてきたってことだ。僕なんか、ちょっと条件が悪いとすぐ諦めちゃうのに。

梅とミツバチの、理想的すぎる関係

調べてて一番「へえ」って思ったのが、ミツバチとの関係だ。梅の花って2月頃に咲くんだけど、その時期は他の花がまだ少ない。だから、ミツバチにとって梅は貴重な蜜源になる。逆に、ミツバチは梅の受粉を手伝ってくれる。

これ、完璧な相利共生じゃないか。お互いに必要な存在で、でも束縛し合わない。自然な流れで、400年間も関係を続けている。僕の人間関係と比べると、もうこれが理想型すぎて泣けてくる。

しかも、この地域では養蜂業も盛んで、「梅蜂蜜」っていう特産品まで作られてる。梅、ミツバチ、そして人間が、みんなwin-winの関係を築いてるんだ。僕も、誰かとこんな関係を築けたことがあるだろうか。考えてみると、あんまりないような気がする。

数字で見ると、相当でかい産業だった

和歌山県の申請書によると、2012年時点でこの地域の梅産業の産出額は130億円以上。栽培面積は4,090ヘクタールで、国内シェアは面積で24%、生産量で55%を占めているそうだ。

130億円って、僕にはもう想像もつかない金額だ。僕の年収の…まあ、計算するのやめよう。現実逃避したくなる。

でも、これだけの規模の産業があるってことは、地元の人にとって梅は「趣味」じゃなくて「生活」なんだよな。農林水産省のページを見ると、地域に住む就業者の多くが梅の産業に関わってるって書いてある。

僕が住んでる街で、そこまで同じ産業に関わってる人が多いとしたら…いや、そんな街はちょっと想像つかない。逆に言えば、そういう地域の「普通」って、外から見ると相当「特別」なんだろうな。

でも、現実はそんなに甘くない

調べてて、ちょっと切ない事実も判明した。実は「紀州備長炭」の生産者数が激減してるんだそうだ。みなべ町の資料によると、2004年には50人いた生産者が、2021年には26人に半減。生産量も340トンから119トンに減っている。

理由は、やっぱり高齢化と後継者不足。世界農業遺産って、すごい名前だけど、結局は「人がやらなきゃ、何にもならない」っていう、ごく当たり前のことに尽きるのかもしれない。

僕も正直、自分の仕事の後継者なんて育ててないし、そもそも後継者になりたがる人が近くにいるかどうかも怪しい。みなべ町の炭職人さんと、うちの会社の僕と、状況はそう変わらないのかもしれない。なんか、他人事じゃない気がしてきた。

それでも諦めない、今風の取り組み

でも、地元の人たちは手をこまねいてるわけじゃない。最近では「梅収穫ワーケーション」なんていう、いかにも2020年代らしい取り組みを始めてる。都市部の人を呼んで、リモートワークしながら梅の収穫を手伝ってもらうっていうシステムだ。

農林水産省の資料によると、2022年には240人が参加したって言うから、けっこうな規模だ。僕も、ちょっとは興味あるけど、「有給使って梅収穫」っていう選択肢を選ぶ勇気は…まだない。有給は基本、家でダラダラするか、たまに実家に帰るかのどちらかだし。

でも、こういう試みは素晴らしいと思う。伝統を守るためには新しい血が必要で、そのためには「面白そう!」って思ってもらうことが大事なんだよな。400年続いてるからって、同じやり方だけじゃダメなんだ。時代に合わせて変化しながら、本質は守り続ける。これって、実は一番難しいことかもしれない。

炭焼きという、地味だけど奥深い世界

紀州備長炭の話をもう少しすると、これがまた奥深い。ウバメガシという木を1000度以上の高温で焼いて作る炭で、硬度と遠赤外線効果で日本最高級とされてる。料亭の炭火焼きとかで使われる、あの炭だ。

炭焼きって、なんとなく昔の人の仕事って印象があったけど、実は科学的にも理にかなった技術なんだそうだ。温度管理、通気性、材料の選別…職人技の世界だ。でも、その職人が26人しかいないっていうのは、やっぱり寂しい話だよな。

僕みたいに、PCの前でカタカタやってる仕事と比べると、もっと「手に職」って感じで、なんか憧れる部分もある。でも、実際にやるとなると、相当大変なんだろうな。朝から晩まで火の番をして、煙まみれになって…想像しただけで、僕には無理だって分かる。

SDGsとか、国際的な視点も入ってきてる

最近は、このシステムがSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも注目されてるそうだ。環境保全、地域経済、文化継承…確かに、SDGsの複数の目標に関わってる。

でも、正直言うと、地元の人たちは「SDGsだから」やってるわけじゃないよな。400年間、自然と共生しながら生活してきた結果が、たまたまSDGsの理念と合致してただけだと思う。

これって、なんか示唆的だ。「持続可能」って、別に新しい概念じゃなくて、昔の人は当たり前にやってたことなのかもしれない。僕らが「革新的」だと思ってることが、実は「原点回帰」だったりして。

観光と農業の、微妙なバランス

世界農業遺産に認定されたことで、観光客も増えてるそうだ。梅の季節には、梅林を見に来る人でけっこう賑わうらしい。地域経済にはプラスだけど、一方で農業への影響も心配されてる。

観光と農業って、相性が良いようで、実は微妙な関係なんだよな。観光客が来すぎると、農作業の邪魔になる。でも、来なさすぎると、地域が衰退する。バランスが難しい。

僕も、たまに観光地に行くけど、地元の人の生活のことまで考えたことはあまりなかった。でも、みなべ・田辺の話を調べてて、「観光客として行くなら、ちゃんと地域のことも理解してから行こう」って思った。まあ、実際に行くかどうかは別として。

結局、何が凄いのかって話

これだけ調べて、僕が一番印象に残ったのは「400年間、同じことを続けてる」っていう事実だ。途中で戦争もあっただろうし、経済的に厳しい時期もあっただろう。でも、続けてきた。

僕なんか、3ヶ月続けることも珍しいのに。ブログも、筋トレも、語学学習も、たいてい途中で飽きちゃう。400年って、僕の人生の約10倍だ。想像つかない。

でも、多分、地元の人たちは「400年続けよう」って思って始めたわけじゃないよな。毎日の生活の積み重ねが、結果的に400年になっただけで。そう考えると、なんか希望が持てる気がする。僕も、毎日ちょっとずつでも何かを続けてれば、いつか「凄いね」って言われることがあるかもしれない。

教訓めいたことを言うと…

みなべ・田辺の梅システムから学べることは、たくさんあると思う:

  • 環境に逆らわず、活かす発想の大切さ:ダメな土地をダメなままにしないで、その特性を活かす方法を見つける
  • 多様性と共生の価値:梅、ミツバチ、人間、それぞれが必要な存在として関わり合う
  • 伝統と革新のバランス:400年の歴史を守りながら、ワーケーションみたいな新しい取り組みも取り入れる
  • 継続することの力:毎日の積み重ねが、結果的に世界レベルの価値を生み出す

でも、一番大事なのは「実際にやり続けること」なんだろうな。僕も、この記事を書き終えたら、何か小さなことでもいいから始めてみようと思う。毎日梅干しを食べるとか、そのレベルでもいいから。

まあ、でも、3日で飽きちゃう可能性も高いけど。そういう時は、みなべ・田辺の人たちのことを思い出して、「400年の1日目は、こんな感じだったのかな」って考えてみよう。

想像してみて欲しい。400年後の未来に、僕らが今やってることが「世界○○遺産」って呼ばれてるかもしれない。そう考えると、今日の小さな一歩も、意外と大事なのかもしれないよな。


参考リンク

取り組み