宮城県の商店街が生き返る?

商店街の状況って、そんなに深刻だったの…?

昨日の夜、仙台の友人から電話がかかってきました。「うちの地元の商店街、また一軒閉まっちゃったよ」って。受話器越しに聞こえてくる、なんとも言えない寂しそうな声。ああ、あの懐かしいたい焼き屋さんも、もう営業してないって言ってたな…。

スマホの画面に映る宮城県のホームページで「商店街NEXTリーダー創出事業」という文字が目に飛び込んできました。なんだこれ?次世代のリーダーを育てる制度?正直、最初は「また行政のお堅い事業かー」なんて思ってたんですが、調べれば調べるほど、これが意外に面白い制度だったんです。

というわけで、今回はこの宮城県の商店街救済プロジェクトについて、徹底的に調べてみました。

商店街の現実は想像以上に厳しかった

まず、現実を見てみましょう。宮城県の商店街実態調査によると、県内の商店街の状況は正直かなり厳しいです。

1商店街あたりの平均営業店舗数は36.3店で、前回調査から3.1店も減少してるんですよ。さらに衝撃的なのが、78.0%の商店街が「衰退」または「やや衰退」と答えているという事実。これって、10軒の商店街があったら8軒近くが「うちはもうダメだ…」って思ってるってことですよね。

そして一番深刻なのが後継者問題。なんと69.9%の商店街が「後継者不足」を課題として挙げています。これは前回調査から若干悪化してるんです。つまり、10軒のうち7軒は「この店、僕が引退したら終わりだな」って状況なんです。これは本当にヤバい。

全国的にも同じような状況で、中小企業庁の商店街実態調査では、商店街が抱える問題として「経営者の高齢化による後継者問題」が72.7%でトップになってます。

いや、でもさ、これって単純に「息子や娘がお店を継がない」って話じゃないんですよね。商店街って、昔はその地域のコミュニティの中心だったじゃないですか。近所のおばちゃんが井戸端会議してて、子どもたちが駄菓子を買いに来て…。そんな場所が消えていくって、地域全体の活力が失われるってことなんです。

そこで登場した「NEXTリーダー制度」

そんな危機的状況を受けて、宮城県が立ち上げたのが「商店街NEXTリーダー創出事業」です。

この制度、実は3つの柱から成り立ってるんです。

①商店街NEXTリーダーセミナー 若手や女性商業者を対象に、商店街活性化やまちづくりの手法を学ぶセミナーです。3つのコースがあって、「まちづくり基礎力養成」「現場から学ぶエリアマネジメント」「活性化プランを作り上げよう」という、なんというか…めちゃくちゃ実践的なラインナップ。

正直、「基礎力養成」って聞くとお堅そうに聞こえるけど、内容を見ると山形県新庄市への実地研修とか、実際の現場を見に行く機会もあるんです。これは面白そう。

②商店街NEXTリーダー創出事業費補助金 これが結構手厚い支援で、若手・女性商業者グループが主体となって行う事業に対して、ビギナーコースなら上限30万円(定額)、エキスパートコースなら上限100万円(補助率1/2)の資金支援があります。

③商店街×まちづくりネットワークミーティング 商店街関係者の交流会ですね。他の地域の取り組みを知ることができる活動報告会も併せて開催されます。

実際のところ、効果はあるの?

この制度、令和元年度から継続して実施されてるんですが、実際のところどうなんでしょうか?

セミナーの過去実施結果を見ると、毎年一定数の修了者を輩出してるし、実際に補助金を活用した事業も生まれているようです。

でも正直言うと、数字だけ見てても「本当に商店街は活性化してるの?」って疑問は残りますよね。統計上、商店街の衰退は止まってないわけだし…。

ただ、これって短期間で結果が出る類の問題じゃないと思うんです。商店街の活性化って、地域全体の人口動態とか、消費行動の変化とか、もっと大きな社会的な流れと密接に関わってる問題ですから。

若手・女性に特化した理由

この制度で特徴的なのが、「若手・女性」に特化していることです。なぜこの層にフォーカスしてるのか?

一つは、従来の商店街運営が比較的年配の男性中心だったという背景があります。もちろんそれが悪いわけじゃないんですが、新しい発想や取り組みを生み出すためには、異なる視点や経験を持つ人たちの参画が重要なんでしょうね。

それに、若手や女性って、SNSの活用とか、地域外からの集客とか、従来とは違った手法に長けてる場合も多いじゃないですか。商店街の情報発信一つとっても、InstagramやTikTokを使いこなせるかどうかで、リーチできる客層が全然変わってきますからね。

地方の商店街が抱える根深い問題

でも、こういう制度があっても、根本的な問題って解決するんでしょうか?

正直、僕はちょっと懐疑的です。だって、商店街の衰退って、リーダー不足だけが原因じゃないですもん。郊外の大型ショッピングセンターとの競合、ネット通販の普及、人口減少、高齢化…。構造的な問題がたくさんあるんです。

例えば、車社会が進んで、みんな郊外のイオンモールとかで買い物するようになった。駐車場が広くて、品揃えも豊富で、一箇所で全部用事が済む。商店街の個人商店で買い物するメリットって、正直言って少なくなってますよね。

それに、地方の人口減少は深刻です。商圏人口が減れば、当然お客さんも減る。いくら素晴らしいリーダーがいても、そもそもお客さんがいなければ商売は成り立ちません。

それでも意味があると思う理由

でも、だからといって「無意味だ」とは思いません。むしろ、こういう時だからこそ、新しいアイデアと実行力を持った人材が必要なんだと思います。

例えば、従来の商店街って「物を売る場所」という役割が中心でした。でも今は、「コミュニティの拠点」「体験を提供する場所」「地域の文化を発信する場所」という新しい役割が求められてるんじゃないでしょうか。

実際、全国を見渡すと、そういう新しい取り組みで成功してる商店街もあります。カフェ併設の書店、ワークショップを定期開催する雑貨店、地元の食材を使った料理教室を開くお惣菜屋さん…。

そういう「今までにない商店街の使い方」を考えて実行できる人材を育てるという意味で、このNEXTリーダー制度は価値があると思うんです。

制度の課題と今後の展望

ただし、この制度にも課題はあります。

まず、セミナーを受講したり補助金をもらったりしても、それを実際の商店街の活性化に結びつけるのは別の話です。個人のスキルアップと、地域全体の問題解決との間には、まだまだギャップがありそう。

それに、宮城県内の商店街って地域によって状況が全然違うんですよね。仙台市中心部の商店街と、人口数千人の町の商店街では、抱えてる課題も必要な対策も違うはず。一律の支援制度で対応できるのかな?という疑問もあります。

でも、少なくとも「何もしない」よりは「やってみる」方がいいでしょう。そして、この制度が成功するかどうかは、結局のところ、実際に参加する人たちの熱意と創意工夫次第なんだと思います。

小さな変化が、きっと大きな未来を作る

この記事を書いてて思ったのは、商店街の問題って「行政がなんとかしてくれる」「誰かがなんとかしてくれる」って待ってるだけじゃダメだということです。

でも逆に言えば、地域で暮らす僕たち一人ひとりの小さな行動が、実は大きな変化を生み出す可能性があるってことでもあるんです。たまには郊外のショッピングセンターじゃなくて地元の商店街で買い物してみる。商店街のイベントに顔を出してみる。そこで出会った人と少し立ち話をしてみる。

そういう何気ない瞬間から、新しいアイデアが生まれたり、思いがけない縁が結ばれたりするものです。宮城県のNEXTリーダー制度も、きっとそういう小さな化学反応の積み重ねから、本当の効果を発揮していくんじゃないでしょうか。

商店街って、確かに単なる「買い物する場所」を超えた存在です。地域の記憶が詰まった場所、世代を超えた出会いが生まれる場所、そして何より、その町らしさが息づく大切な場所。そんな場所が新しい形で生まれ変わっていく可能性を、僕は信じてみたいと思います。

変化は一朝一夕には起きないけれど、誰かが最初の一歩を踏み出さなければ始まりません。宮城県のNEXTリーダー制度は、その「最初の一歩」を支援する制度として、きっと意味のある取り組みになるはずです。

参考リンク

補助金等